福岡市民にとっての大きなお祭りといえば、1つは毎年ゴールデンウィークに開催される「博多どんたく港まつり(通称:どんたく)」。
そしてもう1つが、7月1日〜15日まで開催の「博多祇園山笠(通称:山笠)」。
この2つを挙げれば、おそらく大半の福岡民は納得するでしょう。
※博多三大祭りのもうひとつに「放生会」がありますが、規模や知名度でいえば上記の2つかなと
福岡に20年近く住んできて、この2つの大祭「どんたく」と「山笠」に対する福岡市民の受け取り方がかなり違うなと感じています。
どういうことなのか?この記事でご紹介。
福岡市民にとっての「博多どんたく港まつり」
毎年5月3日・4日に開催される、福岡市民の祭り「博多どんたく港まつり」。
多くの福岡市民が参加し、公道をパレードしたり各地の会場でパフォーマンスをするお祭りです。
ゴールデンウィーク中に開催されるイベントの中でも、全国トップクラスの人出を誇ることでも有名などんたく。
期間中は毎年200万人を超える観光客が集まるので、沿道や街中はもちろん飲食店などもたいへん混み合います。
私が周囲の福岡市民を見ていて感じるどんたくの印象は、「参加者と観光客のためのお祭り」。
数多くいるパレードやパフォーマンスの参加者は、言わずもがな自分が出演するわけですから気合が入っています。
アイドルグループや芸能人、福岡県外のチームがパフォーマンスを披露することも。
ですが、それ以外の福岡市民は混雑を避けて出歩かない人も多いように思います。
なにせ福岡市の人口(約154万人)を超える200万人がやってくるわけですからね。。
どちらかというと、外向けのパフォーマンスの意味合いが強いお祭りなのかなという印象。
福岡市民にとっての「博多祇園山笠」
毎年7月に開催されている、「博多祇園山笠」。
特に7月15日の早朝にスタートする「追い山」は、朝方で暗かろうが平日だろうが関係なく多くの人が集まります。
山笠についての印象は、「博多人による博多人のための祭り」。
博多部と呼ばれる山笠参加エリアに住む方々の、山笠への気合の入り方は尋常じゃない。
1年掛けて練習し山笠を作り上げ、もはや山笠がアイデンティティになっているほどの方も。
福岡に住みだしてから『山笠のあるけん博多たい』という言葉もよく聞きます。
どんたくが外向けに魅せるための祭りなら、山笠は内向けの”俺たちの”祭りと言っていいでしょう。
福岡市民2大祭りを楽しもう
街全体がお祭りムードで、趣向を凝らしたパレードと多くの人でにぎわう街を楽しむ「どんたく」。
『オイサ!オイサ!』の掛け声とともに、山笠と男たちの勇壮な姿が印象的な「山笠」。
どちらも博多の大事なお祭りであることに変わりはありません。
福岡市民も観光で来られる方も、どんたくと山笠を毎年楽しみましょう!