ラーメン、うどん、もつ鍋、水炊き、辛子明太子、魚などなど全国でも有数のグルメな街、福岡。
そんな福岡には、全国的に有名なグルメのほかにも博多の地元民に愛されるローカルグルメがあります。
この記事では、知る人ぞ知る福岡民が愛するご当地グルメを9つ紹介。
他県ではなかなか見かけない、個性的でおいしいものばかりです。
天ぷらのひらお
テレビ放送やオマージュ店の登場などにより、少しずつ他県民にも知られつつある福岡ローカルグルメのひとつが天ぷらのひらお。
揚げたての天ぷらがお手頃な値段でサッと食べられる、福岡ご当地グルメを語る上で欠かせない店です。
天ぷらのひらおに来たら、卓上にあるゆず風味の塩辛も欠かせない。
揚げたて天ぷらと塩辛でご飯がモリモリいけます。
スタイル的には他の都道府県でも展開できそうではあるものの、天ぷらのひらおは2025年1月現在も福岡県内のみ(1店舗が糟屋郡、残りは全て福岡市内)で7店舗が営業中。
他県でも、スタイルをオマージュした(パクった?)店はちらほらあるようです。
牧のうどん
福岡三大うどんチェーンの一つにして、もっとも個性が強い店が牧のうどん。
うどんダシを吸って増える(膨らむ)極太麺が最大の特徴。スープが枯渇しないように追加のダシがやかんで提供されます。
膨らんでどんどん柔くなる独特の食感の麺がクセになる。ダシもかしわごはんもおいしい。
都心部だと博多駅バスターミナル店で食べられますが、やはり牧のうどんらしさを味わうなら郊外の大型店のほうが雰囲気が味わえておすすめです。
元祖長浜屋
「博多のソウルフード」と言われたら必ず名前が挙がるのが、元祖長浜屋のラーメン。
博多華丸さんも「細かすぎて伝わらないモノマネ」などで披露している、アレです。
現在は食券制になっていますが、入店してすぐに麺の硬さ(+脂やネギの量)を聞かれるオペレーションは健在。
福岡の名物ラーメン店「元祖長浜屋」の独特なコール『ベタ』『ナマ』って?
赤いテーブル、お茶入りの大ヤカン、ラーメンタレ入りの小ヤカン、「アブナイ」看板など元祖長浜屋には目立つ特徴がたくさん。
ラーメンは、来るタイミングや作る人によってなのか味が若干異なる印象。
ですが基本的にはあっさりめで、麺がやや太くて量が多め。
おいしいラーメンを求めてくる店というよりは、「ガンナガのラーメンが食べたいとき」に来る店です。
なお、独立した従業員が別の店を構えるなどして元祖長浜屋には類似店がたくさんあります。
正直、私は元祖長浜屋よりも元従業員がつくった「元祖ラーメン長浜家(①)」のほうが好きですね。。。
元祖長浜屋(ガンナガ)と元祖ラーメン長浜家①②、どれが一番おすすめ?食べ比べてみた
カリカリとり皮
知る人ぞ知る福岡グルメだったものの、今や全国区の知名度を獲得したカリカリとり皮。
大名にある「権兵衛館」という店が元祖で(撮影禁止なので注意)、有名なのは「かわ屋」「とりかわ粋恭」でしょう。
多店舗展開している「かわ屋」は、東京・大阪・愛知・静岡・北海道にも出店。とりかわ粋恭は現在のところ福岡のみ。
個人的におすすめの店は、薬院にある「サンバ」。
かわ屋やとりかわ粋恭に引けを取らないおいしいカリカリとり皮が食べられて、雰囲気がいい。
(人気の2店舗は混みすぎもあって早く出なければいけない圧を感じるので。。。)
他にも「とりかわ大臣」など鶏皮の店はありますが、私自身が未訪問なので評価できず。
むっちゃん万十
福岡市民ならではのおやつ、むっちゃん万十。
実は長崎発祥らしいですが、今や押しも押されもせぬ福岡のソウルフードに。
ムツゴロウの形をした生地に具をはさんだ、見た目はたい焼きっぽい食べ物。
いろいろな具が選べますが、ダントツの一番人気がハムエッグ。
ハムと卵、それに特製の辛子マヨネーズがクセになるおいしさ。県外の方にもぜひ食べてみてほしい。
博多風お好み焼き ふきや
お好み焼きというと広島風・関西風が全国的に有名ですが、実は「博多風お好み焼き」というものも存在します。
といっても提供しているのは「ふきや」という店のみ(私の知る限り)。
2025年1月現在、福岡市内に7店舗あるようです。
博多お好み焼きはかなり分厚く、少し焦げるくらいまで表面がパリパリに焼き上げられています。
どろっとしたソースとマヨネーズで食べるのがふきや流。ボリューム満点。
一部の福岡市出身者にとっては忘れられないソウルフードのようですが、思い出補正のない私が食べて特別うまいかと言われると個人的には…うーん……普通かな……。
何度も福岡に来ている方は、一度チャレンジしてみてもいいかも。
グルメ風月のビーフバター焼き
福岡・天神にて、40年以上愛されているのが、グルメ風月のビーフバター焼き。
熱々の鉄板にパスタを広げ、その上に特製ソースのかかった牛焼き肉が乗った料理です。
香味野菜たっぷりで酸味のきいたソースとお肉で、ご飯がすすむ!
鉄板でパスタにおこげができるのも香ばしくていいアクセントに。
天神や博多駅といったアクセスの良いところにあるので、福岡旅行3回目くらいのときにぜひ来てみてほしい店です。
びっくり亭の焼肉鉄板
福岡出身の篠田麻里子さんもよく食べに来ていたという、びっくり亭の焼肉鉄板。
(一般的には「鉄板焼肉」ですが、本家の呼び方にならって「焼肉鉄板」と呼びます)
最近になって出店がじわじわと増えており、2025年1月現在で福岡県内に9店舗(+宮崎県に1店舗)を展開しています。
とはいえ、やはり一番雰囲気があるのは本店ですね。
豚肉とキャベツをにんにくと特製タレでからめた、びっくり亭の焼肉鉄板。
ジュージューと鳴る音が食欲をそそります。
そのまま食べてもうまいんですが、何と言っても欠かせないのが卓上の辛味噌。
同じく卓上の下駄(木の棒)で鉄板を傾けて、溜まった脂に辛味噌を溶かしていただくのが公式の食べ方。辛味と旨味がクセになる!
にんにくがよく効いてるし油も跳ねるので、人と会う予定があるときにはご注意を。
鉄なべ餃子
知ってる人は知っている博多名物のひとつ、鉄なべ餃子。
鉄板に小さめの餃子を敷き詰めて揚げ焼きしたものです。
お家騒動でもあったのか「鉄なべ」を名乗る店は複数あり、福岡市内だと有名なのは「博多祇園鉄なべ」と「鉄なべ中洲本店」でしょうか。
私が訪れたことがあるのは、博多祇園鉄なべのほう。
店内は有名人との写真やサインがベタベタと大量に貼ってある(個人的にはあまり好きではない)。
小ぶりな餃子は全身がパリパリに焼き上げられており、間違いないおいしさ。ビールがとても合う。
私の訪問当時は、店員さんはかなりグイグイ系で店内の(写真やサイン等も含めた)雑然とした感じもありあまり落ち着けない雰囲気ではありました。
2025年現在は人手不足もあって餃子の注文は最初の1回のみ、注文はスタッフを呼ばずに来るまで待つべし……といったルールも追加されているようです。
あまり長居はできないので、ビールと餃子をさっと食べて次の店へハシゴするのがおすすめ。
福岡・博多の地元民が愛するご当地グルメ まとめ
福岡に来たらもつ鍋、ラーメンなど食べたいものが盛りだくさんですが、ここに挙げた福岡のソウルフードたちも一度は体験してみてほしいものばかり。
クセのある店や料理も中にはありますが、ピンときたものがあればぜひ行ってみてください!