豚骨ラーメンの本場・福岡。
発祥は福岡県久留米市で、そこから福岡を中心に全国に広がっていきました。
もちろん、博多エリアを含む福岡市にも他の場所では考えられないくらい豚骨ラーメン店が数多くあります。
この記事では、私の知る「福岡市(博多)でしか食べられないラーメン店」を紹介。
福岡のラーメン好きも他県から来る観光客にも、ぜひ味わってほしいラーメンばかりです!
福岡の知る人ぞ知る(私が大好きな)ラーメン店
まず、私が特に気に入っている福岡(博多)でしか食べられないラーメン店を紹介。
福間ラーメンろくでなし 吉塚店
2024年に食べたラーメンのなかでもっとも印象に残ったのが、福間ラーメンろくでなし 吉塚店。
名前のとおり、福岡県の福間(現:福津市)というところが発祥のお店です。
最近の人気店は豚骨らしい香りも含めて取り去ってしまうところも多いんですが、この「ろくでなし」のラーメンはその残し方が絶妙。
ほどよい熟成香、豚骨スープらしい旨味、カエシの配合も辛すぎず薄すぎずちょうどよく、個人的には最高レベルのおいしさでした。
ラーメンだけでなく、焼きめしや餃子もめちゃうま。お腹に余裕があるならぜひセットを食べてみてほしい。
天神・博多駅からは少しだけ離れますが、わざわざ行く価値のある店です。
「福間ラーメンろくでなし 吉塚店」実食レビュー。福岡トップクラスの熟成豚骨スープがうまい!居酒屋利用もできる
麺屋 はし本(早良区室見)
地下鉄室見駅から降りてすぐ、パチンコ屋のビルに入居しているラーメン店が「麺屋 はし本」。
私自身が姪浜エリア在住なので、近くでおいしいラーメン屋ないかな……と適当にさがして行ってみたんですが、これが大当たり。
見るからに濃そうなスープは実際にとろみを感じるほど濃厚で、豚骨のダシとキレのあるカエシが絶妙にブレンドされています。うまい。
珍しく汁気のある辛子高菜は、辛さや塩味だけでなく旨味もあり、こちらもそんじょそこらのラーメン店では食べられない旨さ。
ラーメンにあまり入れるとスープの味が変わってしまうので、ご飯といっしょにいただくのがおすすめ。
しっかり濃度とパンチのある豚骨ラーメンが食べたい方は、ぜひ。
麺屋 はし本(早良区室見)を実食レビュー!濃厚豚骨ラーメンが絶品、直球のド豚骨スープが飲みたいならここ
博多長浜ラーメン 風靡 原本店
長く営業している地域密着型の店で、特に地元民に愛されているのがありありとわかる店が「博多長浜ラーメン 風靡(ふうび) 原本店」。
見るからに年季の入った店構えが素敵。
おそらく地元民であろうお客さんがひっきりなしに入ってくる人気店。
こういう店だと比較的あっさりめなラーメンを想像するんですが、風靡のラーメンはひと味違う。
三種の豚骨と豚皮、背脂と腹脂を煮込んで作るというスープは、しっかりとした味わいがあり旨味が強い。
大きめのネギのシャキシャキ食感、しっかり味のしみたチャーシュー、ひとつひとつの丁寧に作っているのがわかる。
もうひとつの名物・焼きめしも絶品。従業員みんなが覚える熟練の鍋ふりで、パラッパラに仕上がってます。
こちらも都心部からは少しだけ離れますが、わざわざ行きたい店に間違いありません。
福岡の言わずと知れた人気ラーメン店
次に紹介するのは、すでに知名度が高い人気ラーメン店。
ホリデーシーズンなどは大変混むこともありますが、一度は食べてみたい方も多いはず。
Shin-Shin(シンシン)
今や福岡でもトップクラスの人気店となった、Shin-Shin(シンシン)
博多華丸がよくテレビで「癒着店」として紹介しているほか、安室奈美恵、東方神起、嵐、ももクロなど芸能人も多数来店しているとしてどんどん有名になりました。
私がよくShin-Shinに行っていたのは、今のように有名になる少し前。
当時はお昼時と夜中に少し並んでいる程度だったんですが、今やとんでもない行列が珍しくない店に。
Shin−Shinのラーメンは、豚骨・鶏ガラ・野菜をブレンドしたまろやかなスープと極細麺が特徴。
食べやすく味わい深い、人を選ばず親しみやすいラーメンです。
個人的にShin-Shinはみそちゃんぽんも好きなので、ラーメン以外ならぜひそちらも食べてみてほしい。
博多一双
全国展開している有名ラーメン店「一幸舎」から独立した兄弟が営む、今や博多で大人気の店が「博多 一双(いっそう)」。
一幸舎で修業したとあって泡系のラーメンなんですが、よりクリーミーさ・旨味や濃厚さが際立っている印象。
こちらも開店直後からは考えられないほど知名度が上がり、特にホリデーシーズンには大行列ができています。
可能ならお昼時・夜の混みそうな時間帯を避けて行くといいでしょう。
ラーメン海鳴
福岡市内に5店舗を構える、ラーメン海鳴(うなり)。
福岡空港のラーメン滑走路や中洲にも店があり、こちらも勢いのある人気店。
ラーメン海鳴といえば、魚介豚骨スープが特徴。
魚系のダシ入り豚骨スープは、他の店とはまた違ったおいしさ。
福岡空港店で食べられる「ラーメン辛子明太子」は、ただ辛子明太子を乗せただけでなくしっかりラーメンと調和しており、十分におすすめできる逸品。
イタリアンな雰囲気ただよう「ラーメンジェノバ」も有名です。
福岡でしか食べられない個性派ラーメン
ここまで紹介した店も福岡でしか食べられない店ですが、最後に3店紹介するのはその中でも特に個性が際立つラーメン店。
味はもちろん、「福岡にこんな店あったよ!」と思い出&話のネタになること請け合いの店です。
博多元気一杯!!
一部ネット界隈では『高菜、食べてしまったんですか!?』コピペでも有名な店、「博多元気一杯!!(旧名:元気一杯)」。
看板はなく、店の前の青いバケツが開店の目印。
以前は写真撮影含めスマホ禁止、卓上の高菜をラーメン前に食べたり、ラーメンをスープ以外から食べると退場……といった厳しいルールのある店でした。
ですが2018年ごろからルールが緩和され、撮影OKに。食べ方にもあれこれ言われることはなくなりました。
また、不作などにより高菜も2019年ごろからなくなってしまい今に至る。
元気一杯の特徴は、まるでポタージュスープのように濃厚で臭みのないスープ。
私もいろいろな店に行きましたが、ここのスープは他店で食べるものとはまったく違う独特の旨味深いもの。ファンが多いのもうなずけます。
都心部のわりにはやや行きづらい立地ですが、この唯一無二のスープを味わいに行く価値は十分あります。
元祖ラーメン長浜家(家①)
福岡の名物ラーメン店、元祖長浜屋(通称:ガンナガ)。
元祖長浜屋には元従業員の独立などで枝分かれした店がいくつかあります。それが「元祖ラーメン長浜家」①と②。
①と②というのは、同じ名前で運営元が違う店が2つあるから。いろいろあったみたいですね、お家騒動が。。。
この3店のうち、私がいちばんオススメなのが長浜エリアにある「元祖ラーメン長浜家(家①)」。
家①がいちばん昔の長浜屋に雰囲気が近く、活気がある。(個人的印象です)
値段も安い。
味は3店ともほとんど同じですが、最近行った印象では家②≧家①>長浜屋かな。。。
総合的に言って、長浜家①がいちばんオススメです。
麺屋我ガ
全国的に有名なラーメンチェーン・一蘭と源流を同じくする店が、麺屋我ガ(めんやがが)。
現在の一蘭は、もともと一蘭を営業していた創業者の中原さんという方から屋号を譲り受けたのがはじまり。
この中原さんから直接作り方を学んで創業した店が、麺屋我ガです。
スープの味の方向性、唐辛子入りという点も含めて、麺屋我ガのラーメンは一蘭にかなり近い。
ただ、一蘭より旨味や甘みがしっかり出ていてバランスも良い印象。クリーミー。850円と、バカ高い一蘭に比べると安い(2024年現在)。
中華の料理人に指導を受けて作ったという餃子も、下味がしっかりしていてパリッとジューシー。うまい。
わざわざ福岡に来てチェーン店の一蘭に行くくらいなら、福岡でしか食べられない麺屋我ガの方が間違いなくオススメ。
博多でしか食べられないおすすめラーメン店9選 まとめ
この記事では、私がこれまで約20年福岡に住んできて特におすすめしたいラーメン店を9つ紹介しました。
ラーメンの好みは千差万別。異論反論あるかとは思いますが、もし未訪の店があるならぜひ食べてみてほしい……!